はじめに
本記事は株式会社ポムスタディが作成(監修)しています。
2020年創業のWEBコンサルティング会社。運用ウェブサイトの累計アクセスは計100万PV以上。運用SNSのフォロワーは計17万フォロワー以上。見られるウェブサイトづくり、人が集まるSNSづくりが得意な会社です。
※記事の内容には正確性を期すようにしておりますが、万が一事実と異なる掲載がございましたら、ご指摘ください。
SEO対策とは
SEO対策(Search Engine Optimization)とは、対象のサイトをGoogleやYahoo!といった主要検索エンジンにて検索結果の上位に表示させることで集客を増加させる効果のある対策のことを指します。基本的には知識があれば無料でできる対策なので、最も手のつけやすい施策である反面、専門的には非常に深い知識が必要で、大規模なサイトで大きな成果を出すためには非常に高額なコンサルティング費用がかかる場合もあります。
なお、日本で主要な検索エンジンといえばGoogleです。よってSEO対策とはGoogle対策とも言えます。日本では9割のシェアを握る検索エンジンはGoogle(Googleの検索ロジックを使用しているYahoo!JAPANも含む)です。つまりSEO対策を行う上では、Googleが検索結果でどのようなものを上位表示させるのかを理解することが重要になります。
Googleの方針
Googleが推奨するSEO対策は、Googleの示すガイドラインに即し、サイトの使い勝手の改善や、 素晴らしいコンテンツ内容、サイト表示の高速化など、ユーザーと検索エンジンの双方に良い効果をもたらすものです。
参考)公式ウェブマスター向けブログ:https://webmaster-ja.googleblog.com/
Googleが評価するコンテンツ
ユーザーファーストコンテンツ。ユーザーのことを第一に考えてつくられたコンテンツのことで、ユーザーを騙すような作りがないものを言います。
またユーザーのメリットを追求したコンテンツほど高評価されます。ユーザーがどんな検索ワードで何を知ろうとしてウェブ上での検索を行っているのか、ユーザーにとって迷惑な仕組みが無いかを考えるとユーザーファーストのコンテンツを作りやすいです。
Googleが推奨しないコンテンツ
人工的につくられた有料リンク(アフィリエイト等のゴリ押し)、不自然なリンク構成(どこに飛ぶか分かりづらいもの)、隠しテキスト等。悪意があると判断されたコンテンツは、ペナルティ対象となったり、検索順位の大幅な下落の要因となります。
かつてはこうした間違った手法がSEO対策と言われる時期もありましたが、現在ではGoogleも対策を進化させており、そもそも上位に表示がされなくなったため、このような手法は利用されなくなってきました。
複雑化するSEO
インターネット黎明期にあたる〜1990年代は、機械的にリンクを作成したり、キーワード数をひたすら増やすことで上位に増やすことが可能でした。2000年代に入り、次第に詐欺的な検索順位に対する疑いが生まれ、グーグルも内部の作りがしっかりとしているサイトを評価するように変わっていきます。
さらに近年では、人工知能の発展も相まってコピーコンテンツの排除や、高度な情報を持ったサイトの評価を向上させる動きが活発化しました。コロナ禍やネット質問サイトでの事件等を経て、財産・生命・医療に関するサイトでは特に専門性も重視され、信頼性の無いサイトは評価が著しく低くなりました。もはや2000年代以前の手法は全く通用しなくなってしまったと言えます。
SERPs(サープス)の変化
SERPsとはSearch Engine Result Pageのことで通常複数形で用います。近年ではGoogle側も検索順位0位とも呼ばれる「強調スニペット」や、地域と連動した検索結果など、ユーザーの利便性を上げるために様々な手法を取り入れています。SERPsの変動や検索アルゴリズムのアップデートは頻繁に行われており、これらに着実にキャッチアップしていくことがSEOを考える上では大切です。
被リンクの重要性
被リンクというのは主に外部サイトからどれだけリンクを貼られているかと言う指標です。これは学術論文の引用件数に似ているところがあります。画期的で良い内容の論文は他の多くの科学者に引用され、さらに評価が上がります。これと同じく、良いサイトもキュレーションメディア(まとめサイト)やニュースサイトなどに多く取り上げられ、Googleからの評価が上がります。人工的に作られた被リンクはGoogleも看破できるようになっているので意味をなしませんが、依然として優良なサイトでの被リンクは評価に繋がります。また自サイト内のリンクのことを内部リンクと言いますが、この内部リンクがきれいにカテゴリ分けされており、循環が保たれている状況もGoogleからの高評価につながるとされています。外部と内部のリンクどちらにも気を配り、低評価を受けないように気をつけましょう。
タイトルタグ・メタディスクリプションの推敲
タイトルタグやメタディスクリプションはSEO対策の要とも言えるほど重要な項目です。なぜなら検索者はタイトルと100文字前後のわずかな説明(=メタディスクリプション)だけを見て、どのサイトを閲覧するか決定するからです。どちらにも検索ワードが含まれていることはもちろん、できるだけ検索者の注意を引き、クリックを誘発するような魅力的な言葉を並べるように心がけねばなりません。タイトルが約30文字、メタディスクリプションが約100文字と文字数も非常に短いため、コピーライティングのように主張を短くまとめる技術が必要となります。
キーワードを決める
Googleはグーグル広告というサービスで、キーワードプランナーというツールを提供しています。ここではキーワードごとの検索ボリュームを検索することができ、キーワードを選ぶ際の大きな参考になります。ところでキーワードを選ぶ際はできるだけ検索量が大きいものを選べばいいと思いがちですが、ボリュームのあるキーワードはそれだけ競合も多く、また強力な競合が上位を独占している場合も多いです。特にサイトを始めたての場合はGoogleからの評価がまだまったくない状態でサイトとしては最弱の状態です。まずは無理をせずに検索量の小さいキーワードからせめてみるようにしましょう。
SEO向けのツール活用
検索順位チェックツールGRCの活用
SERPsの定期的な監視に必要不可欠なのがGRCのような検索順位チェックツールです。自分のサイトの検索順位を把握するために一つ一つのキーワードを検索していたらそれだけで日が暮れてしまいます。GRCはキーワードを事前登録することで、検索を簡便化してくれる便利なツールです。10キーワードまでは無料で登録できるので、まずは自サイトにとって重要なキーワードを10個登録して使い勝手を試してみると良いと思います。
Google Search Consoleを利用する
Google Search ConsoleはSEO対策を行う上で、最終警告を知らせてくれるブザーのような存在です。WEBサイトの再生速度に問題があったり、サイトマップに誤りがあったりすると検索順位にネガティブな影響がありますが、Google Search Consoleはそれを知らせてくれる便利なツールです。Google Search Consoleでエラー表示が出ている項目は可能な限り早く対処してエラーが解消するようにしましょう。また、検索パフォーマンスではクエリの数を把握することもでき、実際にどのようなキーワードが調べられてサイトの来訪につながっているか確認することもできます。
SEO対策で見落としがちな重要手法
コンテンツリストの作成
コンテンツを管理する際にはエクセルシートなどを用いて管理するのが望ましいです。チームで動いている場合には管理者をつけ、どの担当者が記事を作成したのかわかるようにしておきます。また検索キーワードや更新日、検索ボリューム、URLなども記事に関する重要な情報です。併せて管理しておくと、自サイトの上位記事の順位が下がったときの分析などが早急に行なえます。
画像は見やすく
Googleはどこまでいっても機械的にサイトの評価を行います。2021年現在で世界中に約18億あると言われるページすべてを人間が見て評価するのは不可能だからです。ということは機械に判断してもらいやすい言葉で書いてあげることが重要です。例えば画像のコーディングですが、画像にはリンクをつけたり、画像がなんらかの原因で表示されない場合に表示される画像の名称をつけたりと様々な説明をつけることができます。後者は専門的にはaltタグと呼ばれますが、ここまでしっかりと入力できている記事作成者は少ないのが現状です。
消してリライトして
突然、某有名曲の歌詞を見出しにしましたが、SEO的にベストな記事を1発で作れてその後一度も更新しないなんてことはどんなSEOの達人でもありえないことです。理由は単純で、時代の移り変わりによって同じキーワードを調べる人たちでも興味のポイントがずれてきますし、情報そのものも時間が経つと古くなってしまいます。こうした事態を防ぐために、SEOを語る上で定期的なリライトは欠かせません。GRCを利用して検索順位をチェックするのも、順位変動の予兆をいち早く掴み、記事をできるだけ早くリライトすることでGoogleからの評価を下げないようにするためなのです。
TOP10でなければ意味がない
Googleの検索順位は1ページ目に上位10サイトが表示される設計となっています。この仕組み自体は比較的初期から変わりなく採用されているので、今後も大きな変更はないと考えられます。実は検索者のうち2ページ目まで見るという人はかなり少なく、10%程度と言われています。1ページまでで約90%の検索者はどこかのページを選んでしまうわけです。ちなみに、1位のクリック率は約35%程度で、上位3位までで約60%の検索者が検索結果から離脱してしまいます。検索結果の1ページに表示がないサイトは、大部分の人にとってはほとんど存在しないようなものなのです。ですので、SEO対策をする場合にはまず、自分がこれから狙うキーワードのトップ10を徹底的に研究することが重要です。SEO対策をしていると競合が良い戦略を教えてくれることも多くあります。
変わらない本質
ユーザーにとって重要であるものの評価が上がるというのは、ある意味とても当たり前のことです。SEO対策を考える時、Googleがどう評価するかではなく、書いた記事をまず検索者が読みたくなるか、そして実際に読んだ読者がどう感じるかといった点を第一に考えていくことが重要です。情報の網羅性や、筆者の権威性を重視する昨今のGoogleアップデートもすべては「ユーザーファースト」に起因しているのですから。本当にユーザーのためを思って書かれた記事は、たとえ一度検索順位圏外に落ちることがあっても再びGoogleからの評価を勝ち取れるはずです。
ラクにSEO対策する方法
手間をかけずにSEO対策を行うという意味では、評判がよく優れたWordpressテーマを購入するというのが最も簡単な方法です。多くの有料テーマでは、内部リンクの構築などが配慮されており、メタディスクリプションの入力も簡単で、AMPやレスポンシブ対応など現代のウェブサイトには必須のスマホ対策もできています。
筆者もゼロからコーディングしたサイト、Wordpressを使ったサイト(無料テーマと有料テーマ)をすべて試してきましたが、最終的に最も手間がかからず効率的にアクセスを集められるのはWordpressの有料テーマだと感じています。